北陸密着の「安心感」とグループ総合力の「技術力」で実現。熟練の技を未来へつなぐ「対話型」AI開発プロジェクト
タマダ株式会社 様
業種:設備工事・設備設計
従業員数:300名
タマダ株式会社 様
石川県金沢市に本社を置く地下タンクの設計・製造・販売を行う企業です。主にガソリンスタンドのオイルタンクや、ビル・施設の燃料タンクなどを対象に事業を展開しています。さらに販売後の修理や点検など、アフターサービスも行っています。現在、全国に12の支社を展開しています(2026年2月時点)。
タマダ株式会社 本社(石川県金沢市)
属人化が課題だった漏えい分析業務に対し、株式会社NTTデータ北陸(以下、NTTデータ北陸)は「顔の見える距離感」で現場に並走。さらにグループ全体の高度な技術的知見を連携させることで、実務に即時定着するAI活用を実現しました。
Q.今回のシステム導入の経緯を教えてください。
当社ではこれまで、地下タンクの漏えい検知・分析サービス「TAMOS」を提供してきました。しかし、アナリストごとの判定基準にバラつきがあり、どうしても業務が「属人化」してしまうという課題がありました。
業務品質を安定させ、将来的な効率化を図るためには、この判断プロセスの標準化が不可欠です。ただ、そのための具体的なノウハウが社内には不足していました。
そうした中、以前より別案件で取引のあったNTTデータ北陸から、AIを活用した業務改善のご提案をいただきました。北陸に根ざした迅速なサポート体制がありながら、バックボーンにはグループ全体の最先端AI技術がある点が決め手となり、課題感の大きかった漏えい分析業務での導入が具体的になりました。
グループ会社 ラバジャバシステム株式会社 代表取締役 清水様
Q.導入されたシステムについて教えてください。
既存の漏えい分析業務にAIを組み込み、判断基準の標準化を図る機能を導入しました。
もともと「TAMOS」は、各ガソリンスタンドに設置されたIoT機器から取得したタンク残容量データをもとに、アナリストが漏えいの有無を判断する仕組みとして運用してきました。
今回の取り組みでは、この既存システムにAI機能を追加し、アナリストが行ってきた判断プロセスを学習させています。既存業務のノウハウを活かしながらAIを活用することで、判断基準の標準化と業務品質の安定化を目指しています。
TAMOS事業部 部長 村上様
Q.導入されたシステムを開発していくうえで課題はありましたか?
「精度をどのように高めていくか」が最大の課題でした。AIである以上、可能な限り精度を高めることは目指しますが、現実的に100%正確にはなりません。そこで議論になったのが、特定のアナリストの判断を再現するAIを目指すのか、個人に依存しない客観的な判断ができるAIを目指すのかという方向性です。
現段階では、まずアナリストである岡村さんの判断に近いAIを構築しつつ、将来的には事実やデータに基づいた、属人化しない判断ができるAIへ進化させていく方針です。
分析業務を行うTAMOS事業部 課長 岡村様
Q.NTTデータ北陸の印象はどうでしたか。
地域に根差した距離の近さと、NTTデータグループ全体の知見を活かした提案力の両方を感じました。
こちらの疑問に対して、一つひとつ丁寧に背景や考え方まで含めて説明してもらえたため、常に納得感を持って検討を進めることができました。
定期的な打ち合わせでは、プロジェクトが想定通りに進まなかった場面でも、要因を的確に整理したうえで、次に取るべき修正内容や改善案を明確に提示してもらえました。 また、北陸の拠点同士だからこその距離の近さとフットワークの軽さがありつつ、グループ会社である株式会社NTTデータ先端技術(以下、NTTデータ先端技術)の専門人材の知見も反映された、論理的で専門性の高い提案が印象的でした。
株式会社タマダホールディングスグループの皆様
Q.システムを開発するにあたり印象に残っていることはありますか?
「なぜその判断に至ったのか」を説明できるAIを提案してもらえたことです。
私たちが課題に感じていたのは、AIの判断根拠がブラックボックス化してしまう点でした。これに対し、NTTデータ北陸はグループの持つ豊富なAI開発実績に基づき、「XAI(説明可能なAI)」という先進的な技術を提案してくれました。これにより判断プロセスが可視化され、納得感のある運用が可能になりました。
その結果、どこにフィードバックを行えばよいかが明確になり、AIを継続的に改善していく道筋を描けるようになりました。 単なるAI導入ではなく、実務に根付かせるところまで含めて設計してもらえた点は非常に心強かったです。
今回のプロジェクトを担当したNTTデータ北陸・NTTデータ先端技術メンバー
AIは常に新しいデータを取り込みながら改善していく必要がありますが、やみくもにデータを追加すればよいわけではありません。フィードバックループを取り入れた運用を構築することで、日々の社内業務の中でAIが自然に成長・改善していく仕組みを実現することができました。
Q.これから取り組んでいきたいことはありますか?
現在、タンクの数に対してアナリストの数が足りていない状況があります。AIの精度が高くなれば、AIの判断から逆にアナリスト側への教育ができるのではないかと期待しています。今後さらに効率化を図り、アナリストの人数や効率化のバランスを見て取り組むことで事業拡大に取り組んでいければと考えております。
これまでに蓄積してきたデータを、漏えい分析以外の分野にも活かしていきたいと考えています。データの活用範囲を広げることで、別の課題を抱えるお客様に対しても、新たな価値を提供できる可能性があります。
NTTデータ北陸の開発担当者との打ち合わせの様子
今後はこうしたデータの多様な活用方法について、NTTデータ北陸とも相談しながら検討を進め、社内での活用もさらに促進していきたいです。また、次の商品展開においてもこれまでに培ってきたデータや知見を活かし、新たな価値創出につなげていきたいと考えています。
NTTデータ北陸では、北陸に根差したお客様対応を行う一方で、幅広い領域に対応するためにNTTデータグループの各社に在籍するスペシャリストと連携する体制を構築しています。地域密着の安心感と、グループ全体の先進的な知見を掛け合わせることで、幅広いニーズに応えられることが強みです。
