2023年11月15日
プレスリリース
国立大学法人富山大学
株式会社NTTデータ北陸
国立大学法人富山大学(以下:富山大学)、株式会社NTTデータ北陸(以下:NTTデータ北陸)は、2023年11月15日に富山県様の除雪情報システム上に路面の積雪有無を判定するAI(以下、路面積雪判定AI)を導入します。 除雪情報システムはNTTデータ北陸が富山県様に提供するシステムであり、冬期における道路の安心安全を目的とし、監視カメラや凍結計、積雪深計などの観測局側機器と情報を収集管理するサーバ機器およびそれらを統括するソフトウェアで構成されたシステムです。また、富山県道路情報ホームページ注1やスマートフォンアプリ雪みち富山注2により、路面監視カメラ366局注3の静止画像や冬期には降積雪量、路面温度などの情報も公開しております。 路面積雪判定AIは富山大学とNTTデータ北陸で共同開発したAIであり、富山県設置の路面監視カメラ161局の静止画像注4から、路面の積雪状態の解析を行い、その結果を富山県道路情報ホームページに公開することで、利用者に積雪情報を視覚的に発信します。 |
【背景】
富山県様は冬期における安全・安心な雪に強いまちづくりを目的に、道路交通情報発信の充実と活用を推進しております。2021年度には路面監視カメラ100基の新設を行いました。この多くの路面監視カメラを冬期における外出の判断にも利用してもらいたいとの思いから、利用者に関心をもって静止画像を見てもらうためのきっかけを検討されておりました。
このきっかけを創出する取り組みとして、富山大学学術研究部都市デザイン学系 立石 良 准教授注5とNTTデータ北陸は、各地における積雪状況を視覚的に俯瞰して確認できる機能を構築するため、これまでの経験で培ってきました画像解析AIの技術力や、気象の変化に関する知見を活用して、車道上の路面積雪を判定するAIを共同で開発し、富山県様に導入しました。
【積雪判定AIの特徴】
1.富山県様の雪道画像で学習したAIを利用し、「積雪した路面」を検出します
図1:積雪箇所をAIにて判定した結果
2.富山県道路情報ホームページのトップ画面のカメラアイコン色を変化させ、視覚的にわかりやすく積雪有無を提供します。
図2:富山県道路情報ホームページにおける積雪判定結果(積雪地点は濃い青のカメラアイコンで表示)
【各者の役割】
富山大 積雪判定AIモデル開発
NTTデータ北陸 積雪判定AIモデル開発の技術支援、AIシステム開発
【今後について】
富山大学、NTTデータ北陸は、今後も協力して積雪判定AIの精度向上を図ります。また、これまで培ってきた技術・知見を活かし、利用者への情報提供の高度化を通じて、ITによる未来の社会創造に貢献していけるよう取り組んでいきます。
(注1)富山県道路情報ホームページ
https://toyama-douro.toyama.toyama.jp/
(注2)雪みち富山
App Store
https://apps.apple.com/jp/app/%E9%9B%AA%E3%81%BF%E3%81%A1%E5%AF%8C%E5%B1%B1/id938013084
Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.pref.toyama.snowinformation
(注3)令和5年11月15日時点のカメラ数となります。366局内には富山県設置の161箇所を含め、その他機関のカメラも合わせて提供しております。
(注4)令和5年11月15日時点の積雪判定AIの対象は富山県設置のカメラ161箇所となります。
(注5)富山大学学術研究部都市デザイン学系 准教授 立石 良
research map
積雪判定AIのご紹介サイト
http://www3.u-toyama.ac.jp/ryo/douro.html
本件に関するお問い合わせ先
■ 報道関係のお問い合わせ先 国立大学法人富山大学 総務部 総務課 広報・基金室 Tel:076-445-6028
株式会社NTTデータ北陸 経営企画部 企画担当 杉林 利美 Tel:076-232-5000 |
■ 製品・サービスに関するお問い合わせ先 国立大学法人富山大学 学術研究部 都市デザイン学系 准教授 立石 良 Tel:076-411-4894
株式会社NTTデータ北陸 社会基盤事業部 営業統括部 営業担当 森 伸 Tel:076-224-4646 |
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